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債券への投資と教育資金の運用

株や投資信託と比較するとリスクは抑えめにすることができます。特に国債のような「かたい」運用も可能です。ただし、債券の発行体によっては高いリスク(信用リスク)がある場合もあるのでご注意ください。利息収入を基本としています。


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定期預金の代わりに債券?

債券は株や投資信託とは異なり、どちらかというと定期預金に近い性質をもった金融商品です。代表的なものに「国債」があります。

債券の基本的なしくみは「所定の期間お金を貸すことでその間は利息を得ることができる。満期時には元本が戻ってくる」という形が一般的です。

たとえば、満期10年の国債に投資をした場合、投資したお金は10年後に戻ってきます。
その間は半年に1回利息が支払われ続けます。

こうやってみると「定期預金」に近い感じがありますね。じゃあ、違う点というのはどんなところなのでしょうか?

定期預金と債券の違い

  1. 債券は途中で解約ができない。
    売却はできるが、その場合の元本は保証されません。ただし、例外があって「個人向け国債」という債券は解約ができる。

  2. 満期時の元本は「債券の発行体が保証」しているだけ
    発行体が破綻した場合には元本は保護されません。定期預金の場合は1000万円までは法的に保護されていますが、それはありません。

この二つが大きな違いです。

なんとなく、債券の方が不利な感じですね。ただ、その不利な面がある分、リターンである金利部分については定期預金よりも債券の方が高く設定されています。

このリスク部分がとれるというのであれば長期運用が可能な教育資金などは定期預金よりも債券で回す方がより高い収益が期待できます。

 

教育資金として債券に投資をする場合のポイント

教育資金を債券投資でためる(殖やす)ためのポイントは下記の通りです。

  1. 必要な時期に合わせた満期を設定する
  2. 信用リスクがあることは肝に銘じる(特に社債投資)
  3. 外国債券には為替リスクがあることを理解する

 

必要な時期に合わせた満期を設定する

ゴール地点をまず決めます。たとえば10年後に必要な教育資金を運用するといのであれば、基本的にそれ以上の満期の債券に投資をしてはいけません。
その一方、その間使わないというのであればぎりぎりの長期で債券に投資をするのもありです。

定期預金や債券などのような金利商品にいえることですが、期間が長くなるほど金利が高くなります。1年満期の債券は金利1%だけど10年満期なら3%といった具合です。
教育資金として10年後に使うということがわかっているなら、10年満期の債券で運用することで「債券の途中換金できないリスク」という部分を無視できます。

参考記事
債券の満期と金利の関係

 

信用リスクがあることは肝に銘じる(特に社債投資)

債券はその発行体が破綻した場合は投資した元本が戻ってこないことがあります。
そのため、発行体が大丈夫かどうかについては吟味する必要があります。

日本円をベースに考えた時はリスクを除外しすることができる「国債」への投資を除き、その他の債券には信用リスクがあるということを肝に銘じる必要があります。

その一方で、最近は個人向け社債などといって、投資家向けに企業などが債券(社債)を発行するケースが増えています。
これらは金利は高いですが、その分リスクもあるわけです。過去には「マイカル」「JAL」「武富士」などの大手として知られていた会社も破綻しています。

なお、これらのリスクを知るための指標として「信用格付け(外部)」というものがあります。

参考記事
個人向け社債と過去の破たん(デフォルト)事例

 

外国債券には為替リスクがあることを理解する

債券の中には「外貨建て」で運用されているものがあります。
このような債券を外債(外国債券)と言います。

これらの債券は円建ての債券よりも利回りが高いケースが多いですが、外貨で投資をすることになりますので、為替レートの変動によるリスクがあることを理解しておく必要があります。

参考記事
為替リスクとはなにか?

 

教育資金を投資で用意する(投資商品の紹介)

株式投資
ETF投資
投資信託
債券への投資

 

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