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大学でかかる教育費・学費

大学においてかかる教育費や学費は国公立の差もありますし、私立の場合は文系、理系でも随分と差が出てきます。さらに大きいさは「自宅通学」か「自宅外(下宿)」かの違いです。国立と私立との学費差も昔と比べると差は大きく縮小しています。
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子供の学習費調査平成22年度版によると大学にかかる教育費・学費は下記のようになっています。ちなみに、教育費には学費に加えて親からの仕送りが含まれています。
入学費用+受験費用 | 教育費+仕送り | トータル | |||
国立大 | 自宅 | 823000 | 1085000 | 516万円 | |
下宿 | 1263000 | 2165000 | 992万円 | ||
私立大 | 文系 | 自宅 | 956000 | 1481000 | 688万円 |
下宿 | 1396000 | 2561000 | 1164万円 | ||
理系 | 自宅 | 1029000 | 1751000 | 803万円 | |
下宿 | 1469000 | 2831000 | 1279万円 |
結構イメージと違うという感想を持たれる方が多いかもしれません。
入学関連費用(受験費用など)
大学に入るときには多額のお金がかかります。入学に関する入学金や寄附金はもちろん、受験にかかる受験料(検定料)や受験のための交通費、宿泊代。
また、大学が決まったあとの下宿費用などです。国立大(自宅)でも80万円、理系私大(下宿)なら150万円近くの費用が一気に必要となるので対策が必要です。
資金が不足する場合は「国の教育ローン(限度額300万円)」なども検討しましょう。こちらは入学前からでも申込可能です。
国立は圧倒的に安いという時代ではない。
昭和50年m国立大と私立大との間にはかなり大きな授業料の差があり、学費の差はおよそ5.1倍、入学金や検定料も約2倍もの差がありました。しかし、昭和51年、昭和53年、昭和55年とどんどん学費が上昇しており、平成16年には国立大学と私立大学の学費は1.6倍、入学金や検定料は1倍(ほぼ同額)にまで縮まっています。
私立大学の場合は文系よりも理系の学費が高いという点があるので、国立理系と私立理系との間には一定の学費差はあるものの、国立文系と私立文系の学費差という点はかなり小さくなっていると考えるべきです。
国立文系と私立文系の教育費(学費+その他)の差は150万円程度(4年間)。これは公立高校と私立高校の3年間の教育費の差(およそ160万円)よりも小さいです。
大きな差は下宿関連の費用
国立、私立の学費の違いよりも教育費に大きな影響を与えるのが子供が「親元を離れるかどうか?」という点が挙げられます。
私立理系に自宅通学させる方が、国立大学に下宿させて通学させる方がトータルでの費用は国立大学の方が上回るわけです。
学費・仕送りが払えない!という場合
活用したいのは第1に奨学金です。 なお、奨学金に関しては「貸与型(いずれ返済が必要。通常は子が返済)」と「給付型(返済の必要がないタイプ。成績などが重要視される)」があります。
「日本学生支援機構(旧:育英会)」の奨学金については半数以上の大学生が利用しています。ただし、こちらの奨学金は貸与型で将来は返済の必要があります。
また、それでも厳しいというケースは学生の個人の時間が相当削られますが「新聞奨学生」という手段もあります。
成績が優秀であったり家庭の事情がる場合には「大学個別の奨学金、授業料減免制度」などが利用できるケースもあります。こちらは各大学によって実施内容や条件が異なりますので、各学校に問い合わせが必要となります。
もう一つはローン(教育ローン)を利用するという点です。こちらは親自身が借金をしてお金を借りて後々返済していくという方法です。国の教育ローンのような形で公的なローンを利用することもできます。
進学状況と必要な教育費・学費のまとめ
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